本会について

沿革

当会は、平成3年4月に「福井合気道錬成会」として創立されました。

平成26年度より公益財団法人合気会の公認道場となりました。


師範紹介

 

谷神会主席師範:野中日文先生(八段)

 

行動文化研究者。武道家。大森曹玄門人。鉄舟会(直心影流の剣、禅、書)会員。合気道開祖植芝盛平直伝の合気道の継承者(八段)。合気道本流合気会宮崎県連盟主席師範。霊学谷神会学術顧問。

 

谷神会福井合気道錬成会師範:酒井 亨(六段)

 

本業である漢方医学の学理の追究の中で、自身の思考パターンを東洋的なものに変革する必要を感じ、昭和の漢方の大家・荒木卜庵先生の衣鉢を受け継ぐ方術信和会(卜庵塾)にて、漢方の原典「黄帝内経」「神農本草経」「傷寒論・金匱要略」を研究するかたわら、少林寺拳法や中国武術の修錬に励む。

その後、合気道開祖の直弟子である野中日文先生と出会い、自律的な型稽古を中心とした地道な修錬方法、稽古が実生活に直結する類いまれな視点、技法の連関変化の理合いの確かさ、体術と剣・杖の密接な関連性に基づく合理的修錬などに魅せられ、恩師の薫陶を受けつつ現在に至る。


谷神会

谷神会(こくしんかい)

谷神会とは、野中日文先生によって創始された、合気道のみならず、霊学・武道行動学等をも含む、総合的な心身の向上を目指す文化的サロンの名称である。

「谷神」は、老子道徳経にある「谷神不死」の一節から取られたものであり、この「谷神不死」は、「谷神は死さず」と訓じ、魂の不滅を言った語である。

深い解釈では、「谷(こく)」は「穀(こく)」に通ずるとし、「穀」を「やしなう」と訓ずる。

そうすると、「谷神不死」は、「神(しん=精神、魂)を養えば死なない」という解釈となるのである。

この会称を標榜することにより、魂の次元の修錬を為し得る本来的な合気道の修錬団体として活動していこうとする、その理念を端的に表現したものである。


福井合気道錬成会規則

第一条(目的)

合気道の錬成を通じて日本人の行動文化の維持に資するために、福井合気道錬成会を創立する。

 

第二条(組織)

本会に会長(師範が兼務することを得)、世話人会を置く。世話人会は師範の意を承けて組織運営にあたるものとする。

 

第三条(入会)

  1. 入会には当会師範の許可を必要とする。
  2. 原則として他の武道関連組織に所属している者は対象外とする。
  3. 当会会員として在籍させることが不適当と判断した者は除名する。

 

第四条(会費)

  1. 本会は会員の自発的な支援によって維持されている組織である。会費の納入は会員としての最低限の責務である。師範以外は会費納入。他道場から派遣された研修生、他流派の高段者は客員待遇とする。母子家庭の子弟は会費を免除。
  2. 三ヶ月会費を滞納した者は自動的に会員資格を失う。
  3. 老者は筋力を以て礼となさず、小者は金銭を以て礼となさず、規定に従っているだけの人間を大人と呼ばない。会員各自に、自分は会のために何をしなければならないか、自分にできることは何か、求められずとも察せよ。

 

第五条(事故)

負傷については原則として自己の責任において処理するものとする。

 

第六条(会員心得)

  1. 当会の席次は、年齢や社会的地位身分にも、また段位にも関係なく、入会順とする。ただし、一旦会員資格を失った者については、再度本会への入会を許された時点を入会の日時とする。
  2. 会員は本会に社会的な身分や地位を持ち込むことを自粛する。
  3. 本会内での宗教、思想、政治、事業等に関する活動、また他流他派武道の稽古は自粛する。違反者は除名する。
  4. 師範の許しを得ずに他に稽古場を作ること、また勝手に会員名簿を作り配布することを禁ずる。
  5. 会員相互に無節操な交際を自粛し、合気道の名と会の名誉を汚さないように。
  6. 本会は、外で受けたストレスも、帰途につく時は心身ともに軽くなっていることを目的とする「みそぎ」の集団である。互いに言葉や振る舞いに気をつけて、不快感を与えないようにつとめること。
  7. 『合気道探求』、『道』等、合気会の野中日文師範執筆の資料は、福井合気道錬成会のテキストとして各自に購読する。その他、武に偏せず、一人の人間として人格的向上につとめ、合気道の名誉を汚さないように努力すること。

 

以上

 

平成18年4月1日制定